文月 '11

さても病院と親密になった月でした。歯科以外にお世話になったのは15年ぶりぐらいだろうか。
罹ったのはまぁありふれた病気と言っていいが、長期＆高額治療が必要なのが少々面倒ではある。仕事を続けるのはちと無理そうだから収入切れるしなー。
７月はパソに向かう場合じゃなかったが、冬になって病状も安定してきたのでメモぐらいは残しとこうかと、遡ってブログ再開。（12/6）
ここも最早誰も見てないだろうし(ﾟｰﾟ)

7/11　数日前から目眩・空咳が続く（前冬にも似た症状有）。
ワンコの散歩中に目眩で立てなくなったので、家族からいい加減に病院行けと言われる。
病院行ったら取り敢えず神経内科に回され、検体検査とCT撮影。CTの映像出たらしきところで、看護師さんがあたふたと緊急外来のベッドへ案内してくれる。家族に連絡は取れるかと問われたので、病院へ送ってくれ帰宅したばかりの家族に「すまんがまた病院まで来てください」と電話。待ってる間に脳神経外科（この段階では科は分からなかった）の医師が来て「入院してください」とのたまう。何かよーワカランが慌てるような病気らしいなと思いながらも努めて冷静に「はぁ、何時からどのくらいでしょう」と聞いたら。「今から、２週間ぐらいでしょうか」との返事。ちょっと待ってくれ。入院はいいが準備に一旦帰らせてくれーｗ　着替えやアイテム用意の他に、仕事の手筈つけておかないと…ああ、パソ持ち込み出来るんだろか。モバイル回線は自前で持ってないし…取り敢えずは取引先に緊急入院を知らせておかねば。と、一旦帰宅を渋る医師を説き伏せ、２時間の猶予をいただいて準備、とんぼ返り。目眩があると、２時間では大したこと出来ないんだよなぁ。
さて前置きが長くなったが、病院に戻り、病室へ案内され、医師から病状の説明を受ける。
CTの頭部画像を見せてもらったのだが。ディスプレイに表示される画像をマウスでぐりぐり動かしながら、ここがこうで…と説明される医師に、つい「私にもそれやらせてください」と言いたくなるほど面白い。…じゃなくて。問題はCT画像の中に映る白い影、脳腫瘍。広範囲に色々なサイズの腫瘍があるが、ひときわ大きいのが小脳に。あー、目眩の原因はこれかー。と画像見ただけで納得。
これは転移性で、他の部位の癌が転移したものらしいとゆーことで、大元の癌部位（原発巣）を探らねばならない。
つーことで検査入院２週間予定と相成りました。
MRIもがっつり体験。動作音がうるさいとは聞いてたが、ヘッドフォンでBGM流すのがデフォなんだなぁ。音楽が動作音に負けてたけど。撮影後の説明で、CTよりもずっと鮮明なMRI画像をマウスでスクロールされると、自分の身体だということを忘れ、人体の不思議～的な興味本位でディスプレイを覗き込む。変な患者…と思われてるだろうが、ショックでおかしくなったワケではなく、元々こんな性格だから、心配しないでください、看護師さん、医師さん。しかし、最近は早めの段階で「放っておけば余命半年程度ですね～」とかスパッと告知してくれるのな。私は気が楽だが、普通はショック受けるんじゃないかと思うが、患者によって対応変えるんかな。
他、色々な科を回り、子宮筋腫も見つかったが、これは取り敢えず放っておいても問題ないとゆーことで。結果、原発巣は腺がん（多分肺）らしいと絞れてきたが、確定のために他病院で少し変わった検査をすることに。
7/22　隣県の大学付属にて、胃カメラのようなものを気管に通してサンプル細胞採取。麻酔はかけるが、痛い＆苦しいらしいよ～と事前に看護師さんにさんざ脅かされてたが、麻酔直後に墜落睡眠で、寝てる間に終わってしまった…貴重な体験、味わえばよかった…いゃ、胃カメラでも上手く味わえなかったから、これでいいか。
一先ずこれにて検査入院は一区切り。10日程度でしたな。検査結果待ちしつつ、治療期間に入ります。
7/25　大学付属で１泊の後、日曜は久々に自宅で１泊、月曜には病院へ戻り、一気呵成に脳の放射線治療に突入。事前に治療方針を探っていただくのだが、全脳照射という方法しか選べないとのことで。10日に分けて照射、２週間の入院。事前準備で頭部固定の為の網マスクを型どりしたのだが、完全オーダーメイドだから、治療終わったらくれてもいいと思うの…と後日友人に漏らしたら、何に使うんだと突っ込まれた。いゃ、単なる記念品？
とまぁ、のど元過ぎればなんとやらで、体調が戻れば全て笑い話だが、この放射線治療はタフな自分にも少しきつかった。食事はおろか、水分も戻してしまうので全日栄養点滴の日も数日。食事が出来るようになった時には、医療に感謝。美味しく物が食べられるってやっぱいいなぁ。苦しさという点では、便秘が一番堪えたけどね(ﾟｰﾟ)

そして８月へ続く。